土地の価格

土地の価格はどう決まる?

土地

公示地価と路線価

土地の価格には公示地価、基準地価、路線価などが相場に大きく関係します。 これらがインターネットで公開されるようになり、誰でも簡単に土地の相場を調べることができるようになりました。 公示地価とは、国が全国の都市計画区域の約10万キロ㎡を対象に約3万地点の標準地点について不動産鑑定士に委嘱して鑑定評価したもので、毎年1月1日時点での土地の価格が3月下旬に公表されます。 基準地価は都道府県が同様に調査を行い、都道府県基準地標準価格として毎年7月1日時点の土地価格を公表しています。その時期には土地の値段が上がった、下がったとニュースでやったり新聞にも載ります。 この公示地価や基準地価は実際に売買される相場と近い地価ですので、かなり参考になるでしょう。

路線価

路線価は国税庁が相続税評価額を決めるための指針として使っているもので、公示地価の8割程度の価格と言われています。 意図的に平準化するように作成しているので、実勢価格と大きく乖離している場所もあります。公示地価では1つの市で2~30地点程の土地の価格しか載っていませんが、路線価は車の通れる道に面した土地は全て載っています。 代表的な土地の価格がどれくらいか公表されても、自分の知りたい土地の価格が調べられるわけではありませんし、近辺の大まかな土地の値動きを知ることしかできません。 ですが路線価は自動車の通れる道に面している土地は全て載っていますので、ピンポイントで土地の価格を知ることができるという特徴があります。

取引の相場

このように目安となる価格はありますが、土地の価格は需要と供給の関係で常に変動しています。 人気のある地域は高く、人気のない地域は安いという動きになるのが土地の相場ですから定価というものはありません。 不動産屋では土地に価格をつけて売買されますが、人気があれば値引きをする必要もありませんが、人気がない地域なら値引きをすることもあります。 路線価の数値は細かく書かれてあり、その金額で売買されているかのように思うかもしれませんが、注意しなければいけないのは土地の価格はあくまでも需要と供給の関係により変わるということです。 相場的色合いが非常に強い、ということを忘れてはいけません。